先日イギリスで永住権(ILR: Indefinite leave to remain)を申請し無事(やっと)取得することができました。
私はパートナービザ(Unmarried/Spouse)で5年滞在後に永住権を申請しました。
永住権申請費用
以下、今回の永住権申請のために私が実際に支払った費用です。
内容 | 費用 |
---|---|
永住権ビザ申請代 | £2,885 |
Life in the UK Test代 | £50 |
合計 | £2,935 |
2年ほど前に永住権の費用をチェックした際は£2400くらいだったので£400ほど値上がりしたようです^^;2年半前のパートナービザ更新の際にもすごい値上がりしていたので、今後もどんどん高くなっていくのかと思います。。
オプションのSuper priorityは£1000ですが、私は利用しませんでした。(こちらも5年前のパートナービザ申請時には£400、2年前のビザ更新時には£800だったので毎回値上がりしています。。)
最新の永住権ビザ申請費用はこちらより確認できます。
永住権(パートナービザ)申請要件
基本的にはパートナービザ(Unmarried/Spouse/Civil partnershipどれも同様です。)初回申請・更新時と同様の書類が必要になります。
プラスでB1レベルの英語テストへの合格とLife in the UK Testへの合格が必要になります。
- パートナービザ(Unmarried/Spouse/Civil partnershipのいずれか)で5年以上イギリスに在住
- 申請者の英語力(B1以上)証明
- 財政証明
- 直近2年の申請者&パートナー宛のレター6通
- Life in the UK testへの合格
私が提出した書類
前回のパートナービザ更新時(2年半前)と同様に、基本的には必要な書類のみ提出しました。
英語力証明は、前回の更新時にB1の英語のテストに受験し合格していたので今回の永住権も同じ合格証を使用しました。
また、必要書類には入っていなかったのですが、Married certificateも提出しました。

前回更新時には結婚しておらず今回配偶者(Spouse)としては初めての申請だったため、なんとなく心配だったのでMarried certificateも提出することにしました。
永住権申請方法

上記リンクの「Apply online」の下にある「5 or 2 year route」のリンクより申請できます。
こちらのサイトは支払いをするまでは申請書は送信されず、一旦作業を中断・保存して別日に再開することが何度でも可能です。
最終ページでは入力内容を元に提出必要書類の一覧が表示されるので、自分の状況に合った必要な書類を確認することができます。
なので、早い段階から入力作業を進めておくことをお勧めします。

私は申請1ヶ月前から入力を進め、申請ボタンを押す前に、入力内容に間違いがないかどうか夫にダブルチェックしてもらいました。
永住権に申請できるタイミング
パートナービザ(Unmarried/Spouse/Civil partnershipのいずれも)の場合は、パートナービザでの滞在が5年経過する日の28日前から申請することができます。
YMSビザ・学生ビザなど他のビザでの滞在は5年間にカウントすることができません。
永住権申請
Time you’ve spent in the UK if you’re on the 5 or 2 year route
You must have been living in the UK on your family visa as a partner for at least:
・5 continuous years if you’re on the 5 year route
You cannot include time you’ve spent in the UK:
・on any other visa
・as a fiancé, fiancée or proposed civil partner
GOV.UK
申請時の質問
法改正があったのか、永住権だからなのか、どちらなのかは分かりませんが少し質問内容が変わっていました。
参考までに以下に記載しておきます。
- Where did you spend time outside the UK for more than 2 weeks?(以前は滞在日数関係なく全て記載しなければならなかったので楽になりました。)
- Are you part of any social groups or do you have other cultural ties in your country of birth, nationality or any other country where you have lived for more than 5 years?(以前はこんな質問はありませんでした。)
前回のパートナービザ更新時には結婚していなかったので、私にとっては以下も新しい質問内容でした。(結婚されている方はビザ申請時に毎回聞かれる質問なのかと思います。)
- When did you marry or enter a civil partnership with your current partner?
- Town or city
- Country
- What type of ceremony was your wedding or civil partnership?
- Did both the applicant and spouse attend the marriage ceremony in person?
- Is or was this an arranged marriage?
UKVCASアポイントメント
BRPカードは廃止されeVisaに移行されましたが、これまで同様にビザ申請後に写真撮影・指紋採取を行うUKVCAS appointmentに行く(予約する)必要があります。
オンラインで申請料金支払い後にリンクが表示され、TLSという会社のサイトに移動するので、そちらで都合のいい場所・日時を選択し予約します。
今までバーミンガムエリアで直近の予約で無料のものは存在しなかったのですが、今回は無料のAppointmentを約1週間後に予約することができました。

新しい会社に委託されたからか分かりませんが、今回は数日後のものでも無料の枠がかなり空いていました。
前回までは少し先の予約でも無料のものがなく、毎回£130くらい払っていたので嬉しい変化でした。
提出書類もこれまでと同様にアポの日までにアップロードして「Submit」ボタンを提出しておく必要があります。(※有料の書類アップロードサービスを購入していない場合)
カテゴリ選択に悩んだ場合は以下の記事を参考にしてみてください。
アポ当日には予約確認メールと現在のパスポートのみ持って行きました。
予約の30分前に到着してしまったのですが、館内に入れてもらいそのまま手続きを進めることができました。(メールには15分前に来るように案内がありました。)
受付で本人確認後、窓口のスタッフにパスポートを提出し、スタッフは1枚1枚パスポートを機械にスキャンしていました。
その後、プリクラのようなブースに案内されメールのQRコードを読み込み、機械に表示される案内に沿って自分でパスポートの顔写真ページのスキャン・顔写真の撮影・指紋採取を行いました。

スタッフは機械の横にいましたが、基本的に自分で操作を行うスタイルで、必要があれば助けてくれるという感じでした。
申請結果が出るまでの期間
- Super priority service: 翌営業日
- Standard: 6ヶ月以内
パートナービザ初回申請・更新の際にはSuper priorityを利用したのですが、今回はSuper priorityを使わずにStandardで申請しました。

Super priorityの費用が(また)値上がりしていた事、すぐに海外に行く予定がなかったので今回はStandardで申請することにしました。
ビザ申請後〜ビザが下りるまではイギリス国外へは行けない
ビザ申請後からビザが下りるまではイギリス国外へは行くことができません。
永住権のビザだけなくパートナービザの申請に関しても同様で、もし国外へ出た際には申請が自動的に取り下げられます。
ですので、すぐに国外へ行く予定がある場合にはSuper priorityを利用する方がベターです。
私のタイムライン
参考までに私のタイムラインを以下に記載しておきます。
- オンライン申請書提出日:2025/2/8
- UKVCASアポイントメント:2025/2/18
- 追加書類のリクエスト:2025/5/29
- ビザの結果メール:2025/6/4
申請してからビザが下りるまで約4ヶ月かかりました。

Standardでも2ヶ月くらいで結果が来るなんて噂を聞いていましたが、かなり待ちました^^;
(私たちのケースは要件も全部満たしているしStraightforwardな方だと思いますが、それでも時間がかかりました。)
追加書類の提出リクエスト
パートナービザの申請・更新の際に追加書類の提出をリクエストされたことはありませんでしたが、今回初めて書類の提出要求がありました。
参考までに届いたメールを以下にコピペしておきます。
We are considering your application and need further information from you. Please provide the following within 10 working days of the date of this request:
・Your children’s birth certificates
・Your sponsor has failed to complete and sign the declaration form, please provide a new copy of the sponsor declaration filled in completely and signed by your sponsor in ink. The declaration form can be found here:If we do not receive anything within 10 days we will make a decision on the information we already have.
Please add the above application reference (XXXXXXXXX) in the subject bar of the email & please provide your response within 10 working days of the date of this email to the following email address:
子供の出生証明書(Birth certificate)は申請時に必要と言われなかったのなぜ必要だったのかは謎ですが、早くビザが欲しかったので言われた通り提出しました。
Declaration formは前回&前々回のビザ申請時には手書きで書いていたのですが、プリンターが壊れていたので今回はiPadで記入して提出しました。が、それがダメだったようで手書き(ボールペンを使って)で書いて再提出するように言われました^^;特に手書き(ボールペンを使って)で書かないとダメだという注意書きはなかったかと思うのですが、私と同様にiPadやパソコン上で手書きでサインされようと考えている方は注意が必要です。

まだプリンターが壊れていて家で印刷できなかったので、近くの図書館に行って印刷してもらいました。10p/1ページで印刷してもらえました。
ビザの発給
2024年12月でBRPカードが廃止され、2025年1月からはeVisaが導入されました。
申請結果のメールにも記載がありますが、UKVI accountを使ってeVisaを取得する必要があります。
ビザが新しくなるので、最初にeVisaを取得した時と同じように、また個人情報諸々を入力し新しいeVisaを作成する必要があります。超絶面倒くさいです。笑

手続きに10分くらい時間がかかったかと思います。自動的に家に送られてきていたBRPカード制度が恋しくなりました。笑
eVisaの写真もここで撮ったものが反映されるので、UKVCASのアポで撮った写真はなんだったのか謎です。笑
一回アカウントを作成したらその後取得したビザも全て自動的にアップデートされるように変更して欲しいものです。
永住権を取得してもイギリス国籍を取得できるわけではない
永住権をゲットしてもイギリス国籍は自動で手に入りません。

私の家族や知り合いが私が既にイギリス国籍を持っている、もしくは、もうすぐイギリス国籍を手にすると勘違いしていたのでびっくりしたのですが、イギリス在住でない方にはあまり馴染みのない話かもしれません。
イギリス国籍は永住権を手に入れた後にCitizenshipに申請して許可が下りることで手に入ります。※ただし、日本は二重国籍を認めていないので、イギリス国籍を手に入れたら日本国籍は喪失します。

せっかく苦労して手に入れた永住権もイギリスを少し離れていたらビザも無効になってしまうので私もイギリスのcitizenshipが欲しかったのですが(イギリス国籍を手に入れればビザのように制限がなくなるため。)、日本国籍を諦めることはできないのでこれからもビザで生活していく予定です。
まとめ
以上がイギリスの永住権(ILR: Indefinite leave to remain)についての記事でした。
永住権の申請を控えている方にご参考になれば幸いです!
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