イギリスの矯正歯科でマウスピース矯正(インビザライン)をしていましたが、やっと治療が完了しました。
前回記事にしてから1年以上経ってしまいましたが、治療完了までの様子、治療結果等まとめてレポートしたいと思います。
インビザラインの治療期間
初回カウンセリング時に元々私の歯だと治療期間は1年半〜2年かかると言われていました。
結論から言うと2年2ヶ月かかりました。
ただ、アポのタイミングで国外に旅行しておりアポの日程が少し遅れたことが2回ほどあったのと、1年10ヶ月の通院の際に本来は治療完了だったのですが私の希望で延長しました。
なので、旅行と治療延長がなければ予定通りの1年8ヶ月くらいで終わっていたのではないかと思います。
治療開始7ヶ月後~治療完了(2年2ヶ月)まで
前回記事に書いた以降(治療開始から7ヶ月後以降)は、基本的に2~3ヶ月に一度通院していました。
3Dスキャンを行った(マウスピースを再度作成する)際には、マウスピースの受け取りのために同月の2週間後に通院したこともありました。
↓3Dスキャンの詳細についてはこちら↓
私の都合(旅行等)で指定の3ヶ月後に受診できずに4ヶ月後に受診したこともあります。
また、最後に私の希望で延長した際は、マウスピース受け取りから次の受診まで4ヶ月近く来なくていい(矯正歯科の指示)と言われたこともありました。
基本2~3ヶ月に1回受診とはいえ、部品が取れたりで同じ週に再度受診したこともあったので、自宅から近い矯正歯科で治療をしておいて良かったです。
マウスピースの数合計
1段階目 | 38枚 |
2段階目 | 17枚 |
3段階目 | 13枚 |
4段階目 | 11枚 |
合計 | 79枚 |
合計79枚でした。
各段階ごとに3Dスキャンをしてマウスピースを作成しているので、合計4回3Dスキャンをしました。
私の希望で4箱目(4段階目)が追加されたので、希望がなければ68枚で終わりました。
通院回数合計
治療終了までの2年2ヶ月の間に通院した回数は17回でした。
その内1回は金属部分(輪ゴムをかけるためのもの)が取れたので再受診、2回はリテーナー装着によって口内炎のようなものができたのでリテーナーのトリミングのために受診しました。
治療結果
治療前の歯並びガタガタから比べると本当に綺麗になりました。
ただ、完全に真っ直ぐになったとは言えません。
私の前歯は、以前書いたように二重歯列になっていたので、前から見ると歯が一本後ろに隠れていました。その引っ込んでいた歯は矯正のおかげでかなり前に出てきたのですが、完全に他の歯と並んで真っ直ぐとはいえない感じです。
治療延長を希望したのもその歯がもっと前に出て欲しかったからなのですが、延長希望時(3箱目終了時)矯正歯科ではこう言われました。
もうこの歯はこれ以上前には出てこないと思います。
昔の歯並びを覚えていますか?この歯はすでにかなり動いているし、あまり動かしすぎても歯は元の位置に戻ろうとするから良くありません。
もう1箱分延長してもいいけど、多分あんまり動かないと思います。
なので1箱分(11枚分)、月にして4ヶ月ほど延長しました。結果は少しだけ前に出たのですが、ほぼ変わりませんでした。
ただ、少し前に出てくれたことで歯を噛んだ時に下の歯と当たらなくなったので、そこは良かったです。
以前アメトーークで「歯を矯正してる芸人」を見た際にも思いましたが、歯列矯正だと歯並びは綺麗になりますが、100%真っ直ぐな歯を手に入れるのは難しい(特に元がガタガタだと)と思いました。
完璧な歯列にしたい場合は人工歯にする必要があるのかと思います。
ただ、周りから見ると、この少し引っ込んでいる歯も全く気にならず真っ直ぐに見えるようですし、昔より格段に綺麗になったので、今は満足です。
矯正したことによるメリット
見た目がきれいになったのはもちろんですが、歯間に食べかすが詰まりにくくなりました。
いつもは夜にフロスをするとカスがたくさん取れたのですが(特に奥歯)、今はフロスをしてもほとんどカスが詰まっていません。
実は、私が歯列矯正を始めたのは寝てる時の食いしばりがひどくて顎が痛かったからなのですが(何の根拠もなく、矯正したら治るだろうと勝手に思っていました。笑)、歯列矯正のおかげなのかはわかりませんが食いしばりもなくなりました。
矯正を始めて数ヶ月は食いしばりが引き続きあったのですが、マウスピースがクッションの役割を果たし顎への負担が減りだいぶ楽になりました。そして気づいたら食いしばりをしなくなっていました。
因果関係があるのかわかりませんが、朝起きると顎が痛くて辛かったので治ってよかったです。
矯正したことによって痩せたか?
「矯正をすると食べれなくなって痩せる」と聞いたことがあったので、ついでに痩せたらいいなと期待していました。
が、結果痩せませんでした。笑
インビザラインは食事の際にマウスピースを外せるので食事制限がないこと、また、私の矯正歯科では「マウスピースをしたままご飯を食べてもいい」と案内していたので間食も変わらずしていました。笑
間食の度にマウスピースを外す必要があったならば、面倒になり間食の回数が減り痩せたかもしれません。
治療中のトラブル等
痛み
痛みは全くありませんでした。矯正開始から半年後の記事でも書いてありますが、マウスピースの装着に慣れるまでの間は装着時に痛いことがありましたが、その後は2年間超一切ありませんでした。
噛み合わせが合わない期間
歯列矯正を始めてから1年数ヶ月後〜1年半くらいの間、噛み合わせの調整のために輪ゴムをつけていました。その結果、前歯・小臼歯あたりの噛み合わせが合わない期間がありました。
前歯・小臼歯で食べ物を噛み砕くことができなかったので、意識して食べ物を奥歯の方に持っていき奥歯で噛み砕いていました。
少し食べにくさはあって不便でしたが、矯正が進むにつれ4ヶ月くらいで改善されました。
睡眠中のよだれ
インビザラインを始めてから1年半くらいの間、睡眠中に涎が異常なくらい出ました。笑
朝起きたら枕が濡れていたことがありました。笑
いつの間にか出なくなり収まりましたが、インビザラインあるあるなようです。
治療完了:保定装置(リテーナー)の着用開始
矯正終了の際には、2日連続で通院しました。
1日目(アタッチメント除去・リテーナー型取り)
まずは歯科矯正療法士が私の歯をチェック。矯正治療完了とのことでアタッチメントを外す作業に入りました。
↓アタッチメントの詳細についてはこちら↓
ドリルのようなもので削られましたが、振動があるだけで痛みはありませんでした。
その後、歯の後戻りを防ぐために前歯の裏にワイヤーをつける作業を行いました。接着剤のようなものを塗られて、こちらも痛みはありませんでした。
上下の歯両方につける予定でしたが、私の歯の形状上、上の歯は試してみたものの付けられないとのことでした。
上の歯はワイヤーがないからプラスチックリテーナーをしっかり着用するしかありません。
ワイヤーは長く外れなければ外れないほどいい。取れてしまったら再度つける必要はないけれど、固いもの(フランスパンや林檎等)を食べる時は気をつけて。
また、最後のインビザラインのマウスピースは、ワイヤーをつけた状態でなければ予備のリテーナーとして使用できるとのことです。
下の歯は現在ワイヤーがついている為使えませんが、ワイヤーが取れた時用に、念のためで最後のマウスピースは捨てずに取っておくことにしました。
その後、歯形を取り、歯の写真撮影をして帰宅しました。
ウォーターフロスの使用を推奨
これまで歯間の掃除にはフロス(糸ようじ)を使用していましたが、ワイヤーがある箇所にはフロスは使用できないとのことでウォーターフロスを使用するよう勧められました。
通っている歯医者の歯科衛生士にも以前勧められたことがありましたが、なんとなく面倒で糸ようじタイプのフロスをずっと使用していました。笑
義母がウォーターフロスを使っているのでおすすめを聞いてみたところ、H2oのフロスがいいとのことだったので同じものを購入して使い始めました。
普通のフロスより手間がかかるかと思っていましたが、水を入れて歯にあてて動かすだけなので、普通のフロスより手を動かさないでいいので楽に感じます。もっと早く買えば良かったなと思いました。笑
H2oのフロスは他のものよりもリーズナブル(£20前後=約4,000円)ですし、充電はUSB Type-C (タイプC)で旅行先にも持っていけるので便利です。
2日目(リテーナーの受け取り)
リテーナーを受け取り装着するだけだったのですぐ終わりました。
インビザラインは歯を動かすもののため締めつけ感がありますが、リテーナーは後戻りを防ぐために作られているので緩く感じると思います。
でも、インビザラインを始めた時と同じですぐ慣れるから心配しないでください。
装着してみると、確かに締めつけ感がなく少しブカブカな感じがしました。
違和感はありましたが、療法士の言う通り数日で慣れました。
ちなみに今回のリテーナー代は治療代金に含まれていたので無料でした。
また、上記の記事にも書いていますが、私の矯正歯科では治療完了時にはホワイトニングのサービスがあります。
ですが、私は現在授乳をしており、ホワイトニングのサービスは授乳中の人には危険なので提供できないとのことでした。
ということで、授乳を辞め次第ホワイトニングをやってもらうことになったので、サービスを受け次第記事にしたいと思います。
保定装置(リテーナー)の着用期間
以下の初回カウンセリングの記事にも書いた通り、私の矯正歯科ではリテーナーは生涯つけることを指導しています。
着用時間は、最初はインビザラインと同様にフルタイム(23時間)で着用し、次のアポイント(3ヶ月後)の際には夕方〜夜寝ている間だけ着けているように徐々に着用時間を減らすようにとのこと。
ただし、間を開けて着用した際に締めつけ感がある場合は、またすぐに着用時間を延ばしてとのことでした。(歯が後戻りしようとしているため。)
保定装置(リテーナー)でできた口内炎
リテーナー受け取りの2日後に舌の裏に大きい白い口内炎のようなものができていました。リテーナーはインビザラインと違って大きめにできているので、舌に擦れてできてしまったようです。かなり痛くて、飲むのも食べるのも辛かったです。
自分で爪やすりで削ってもいいと言われたのでやってみましたが、ほとんど何も変わらずでした。笑
矯正歯科に連絡し翌日に該当の部分をトリミングしてもらいました。
更に1週間後、今度は別の場所(頬の内側)に口内炎のようなものができました。笑 再度矯正歯科に連絡し、翌日にトリミングしてもらいました。
リテーナーを着用し始めた時によくあることなのよね。私も昔着用していた時はよくあったわ。
また何か問題があったらいつでも連絡してね。
できれば都度通院しないでいいように最初っから多めにカットしておいてもらいたいのですが(笑)、とりあえず現在は痛みもなく着用できています。
保定装置(リテーナー)の寿命・費用
私の矯正歯科のリテーナーは2〜3年もつそうです。
イギリスの別の歯医者で治療した友達のリテーナーは6ヶ月しか持たないと言っていたので場所によるのかもです。
今回のものは無料でしたが、次回以降は有料でおそらく都度£150前後かかるようです。
治療完了後もお金がかかるのは悲しいですが、きれいな歯を維持するためには仕方のない出費かなと思っています。
矯正治療完了後の通院
今後の予定を聞いてみると、3ヶ月後とその後は12ヶ月後に受診する必要があるとのことでした。
その後はまた通院するのかはわかりませんが、リテーナーの替え時になったら2〜3年に一度は最低でも受診する必要があるかと思います。
なので、治療だけで終わりではないので、期間限定でイギリスに滞在されていて矯正治療を始めたい方は注意が必要です。
まとめ
以上がイギリスでのマウスピース矯正(インビザライン)の治療完了についてのレポートでした。
長い治療期間・高い治療代でしたが、昔よりきれいな歯並びになり、食いしばりもなくなり、結果矯正をして本当に良かったです。
今後は1年後かそれ以降に経過を記事にしたいと思います。
イギリスで歯列矯正をしようと思っている方や(日本でも)インビザライン矯正を検討されている方にご参考になれば嬉しいです。
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