コロナの影響で、イギリスでは在宅勤務の方がまた増えているかと思います。
そんな在宅勤務者に朗報で、Income Tax が£62.40還付されるTax Relief(所得税の軽減政策)制度があります!(Higher Rate Taxpayerの場合は還付額が倍の£124.80です!)
ということで、私も早速Tax reliefの申請をしてみました。
Tax Relief概要
期間:在宅勤務開始日〜今年度末(2021/4/5)まで
対象者:コロナの影響で在宅勤務を余儀なくされている方
(シフト制で週数回のみ在宅の方も対象)
※在宅勤務を自分で選択した場合は対象外。
税金控除金額:£6/週
内容:在宅勤務によって増加した支出(電気代・水道代・Wifi費用等)の税金の軽減制度。週£6以上を超えた場合は、証明書類を提出すれば、超過分も申請可能。
Basic Rate Taxpayerの場合、所得税は20%天引きされています。従って、£6/週が免税になるので、毎週£1.20(£6×20%)分返還される計算になります。£1.20×52週で合計£62.40分お得!
Higher Rateの場合は、所得税は40%なので、毎週£2.40分返還の計算です。年間だと£124.80(£2.40×52週)お得!
ちなみに、素晴らしいことにこちらの補償制度、年の途中に通勤に切り替わったとしても今年度いっぱい適用されます!
6月くらいに確認した時には、会社通勤に戻る際に申請するように案内がありました。コロナが落ち着かずまた在宅勤務を促しているので、どうやら変更したようです。
申請方法
申請方法はいたって簡単で、上記の政府のページよりフォームに入力し、送信するだけです。
サイトの画面下部の緑色のボタンより”Check if you can claim”で申請資格を確認していくと、”Claim your tax relief online”ボタンが最終的に現れるので、そちらより申請ができます。
私はGovernment accountを既に持っており、ユーザー登録が済んでいたので、入力フォームは本当に1分くらいで完了しました。
入力したのは上記の在宅勤務開始日くらいだったと思います。
ユーザー登録がまだな方でも、個人情報等の入力で10-15分で全部の手続きが終わると思います。
還付方法
還付は、政府がTax codeを変更し、給与からの天引きで調整されます。
Tax Codeとは: 通常Basic Rate Taxpayer(年収£50,270以下)だと、Tax codeは1250L(2022年: 1257L)で設定されており、年間£12500(2022年: £12570)まで所得税が非課税対象になっていると思います。年収£12500(2022年: £12570)を超えると、20%の所得税が給与から天引きされます。
Tax Reliefの申請をすることで、Tax codeが変更され、非課税対象の金額(上記の例だとこの£12500)が増加します!
Tax Codeの変更の確認
私が申請した際は、処理に2-3日時間がかかるとのことでしたが、申請翌日に、Tax Code変更通知がメールで送られてきました。
現在は変更の処理までに2週間ほどかかるようです。(友人が先週金曜に手続きをし、案内がそのように変わっていたようです。)
では、実際に以下が私のTax Codeの変更の確認画面です。メールを受信後、GOV UKにログインすることで確認できます。
以前のTax Codeが左の「1250L」、右側の申請日の10月12日より、Tax Codeが「1282L」に変わっていることが確認できます。
Tax Codeの下の説明にもある通り、この変更により、収入£12820までは非課税になり、所得税を支払わなくてOKということになります!
Tax Codeが変わっていることが確認できたら、他に特別こちらで処理は必要ありません。次回の給与明細でTax Codeが変更していることを確認すればOKです。
Tax Code(非課税対象金額)の計算方法
申請時に、在宅勤務開始日を入力すると自動で計算されます。
が、イギリスなのであんまり信用せず、間違っていないかご自身でチェックされた方がいいかと思います。笑 私も自分でしっかり確認しました。笑
上記スクリーンショットの下に”Check how we worked out your tax code”の緑色のボタンがあるので、そちらから詳細が確認できます。ボタンを押すと、以下の画面が表示されます。
右側の「Current tax code」が、変更後の最新のものです。
- Personal Allowance: 変わらず£12500
- Early years adjustment: 今年度以前のTax Relief分(※1)
- Other expenses: 今年度Tax Relief分(£6×52週(1年)=£312)
- 合計(1-3番) £12825
※1 イギリスのTax year(会計年度)は、今年度は2020年4月6日〜2021年4月5日です。従って4月6日以前に在宅勤務した分のTax Reliefは、上記の2番「Early years adjustment」に含まれます。(私の場合は、ちょうど在宅勤務が促された3月下旬から4月5日までの約2週間ほどが適用されています。£6×2週間+£1=£13)
ちなみに、£12825分非課税対象なはずなのですが、Tax Codeを見ると1282L=£12820まで非課税対象との記載があるので、ちゃっかり£5切り捨てされています。笑
まとめ
以上がTax Reliefの申請方法についてでした。
次回の給料で返金されると思うので、給与明細をもらったらちゃんと確認する予定です。
実際に、現在在宅勤務を初めて約7ヶ月経ちますが、電気代が1割くらい増えました。。。ぶっちゃけ£60じゃ増加分を補えないのですが(笑)、多少なりともありがたい制度です。
申請も簡単なので、コロナの影響で在宅勤務をされている方は、ぜひ手続きされることをお勧めします!
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