イギリスと日本の働き方・労働環境の違い【比較】

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現在イギリスの英系企業で3年働いている私ですが、今日はそんな私の実体験に基づいてイギリスと日本の働き方・労働環境の違いについてまとめたいと思います。

そんなに良い会社に勤めたことがないので(笑)偏った比較になってしまうかもしれないのですが、一意見として参考にしてもらえればと思います^^

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大雑把な私の職歴

比較する前に、参考までにまず私の超簡単な職歴を。

日本では事務系の仕事をしており、現在のイギリスの会社でも事務系の仕事をしています。

大手やホワイト企業に勤めたことがなく、ブラックとまではいかなくても今まで勤めた会社はどこもグレー企業、福利厚生も最低限って感じのところばかりです。笑

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イギリスと日本の働き方の違い

以下に、私の日本とイギリスでの就業経験を元に、異なる点をまとめたいと思います。

日本イギリス
給料日月末締め翌月支給月末締め当月支給
実労働時間8時間7時間30分
昼休み1時間30分
残業平均2~3時間/日無し
交通費支給実費支給(全額)無し
年間祝日16日8日
年次有給休暇10日*20日*
有給休暇繰越翌年繰越可繰越不可
雑談・スマホ使用不可OK
遅刻減給遅れた分働けばOK
仕事量膨大ほどほど

*有給休暇はどちらも働き始めた最初の年支給分を記載しています。どちらの国の分も法律で定められている最低付与日数です。

給料日

私の会社は月末締め当月28日支払いです。

どういうことかというと、例をあげると、8月分の給料(8月1日〜8月31日勤務分)が8月28日に振り込まれます。

28日〜31日はまだ働いていないのに先払いされます。日本だと考えられないし、給料貰ってバックレたらどうすんだろうとか最初めっちゃびっくりしました。笑

前職(イギリスで短期派遣)は、週単位で給与が振り込まれ、翌週に前週に働いていた分が支給されていました。

Tam
Tam

こちらの会社は、あまり給与を手元(会社)に取っておきたくないのかなーとの印象です。

実労働時間

私の現在の実労働時間は7.5時間で、日本では実働8時間だったので30分短くなりました。

ただ、イギリスでも実労働8時間のとこもあるので、会社によるかと思います。

休憩時間を含めた拘束時間で考えると1時間短いので、日本での残業が無かったころと比べても毎日1時間早く家に帰れることになります。

昼休み

私の会社の昼休みは30分です。

会社により30分休憩と1時間休憩のところと異なるようですが、30分のところが結構多いと思います。

Tam
Tam

前の会社では、30分と1時間休憩のどちらか好きな方を選択できる形でした。

でも、みんな早く帰りたいからかほとんどの人が30分休憩を選択していました。笑

最初は30分じゃ足りないと思っていましたが、雑談しないでさっさと食べれば全然余裕です。笑 (ぶっちゃけ多少オーバーしても大丈夫ってのもあります。笑)

私の会社は田舎にあるので、家からランチを持参するのが普通で、外に買いに行ったり外食する選択肢はありません。

なので簡単に食べれるサンドウィッチや軽食を持参している人が多いです。

残業

残業はまったくありません。定時ぴったりに帰れます。最高です!笑

こちらで3年働いていますが、私の今までの最長の残業時間は5分、残業回数もこちらの1回のみです。笑

その時も上司が退社時間ギリギリに話しかけてきて会話していた程度なので、残業という残業ではありません。笑

私の会社は17時退社ですが、17時ぴったりにカバンを持ってデスクを離れられるように、16時55分くらいからみんな帰宅の準備を始めます。

で、17時になった瞬間一斉にみんなさっさと帰ります。笑

日本で定時ピッタリに帰ったことなんかなかったので、初めはこの光景にびっくりしました。笑

前の会社でもみんなこんな感じで定時ぴったりで帰っていたので、イギリスでは結構これが普通なのかなと思います。

Tam
Tam

イギリスでは残業がないことは結構普通だと思いますが、逆に残業しても残業代が出ないところが多い様子です。

他の会社に勤めている私の友人も、残業しても残業代は支払われないと言っていました。(ただ、たまにどうしても残業しなきゃいけないこともあるそう。)

だから逆に、皆定時になったらさっさと帰る文化なのかなと思っています。笑

交通費支給

イギリスでは交通費が支給されないのはスタンダードです。

私の会社でも交通費の支給はありません。

なので、日本の交通費支給制度は本当に素晴らしい制度だと思います。笑

イギリスの求人で交通費支給をしている会社も数回ですが見たことがあるので、全く無いというわけではないと思うのですが、支給してくれる会社はめっちゃ稀だと思います。

私の知り合いもみんな支給されておらず、交通費を節約する為に職場近くに住む、もしくは職場の近くで仕事を見つけるのがイギリスでは普通です。

私は今は在宅勤務なので交通費がかかっておらず万々歳なのですが、通勤していた頃はガソリン代で£80-100/月(約12,000円〜15,000円)くらいかかっていました。

結構でかい固定費です。

祝日・年次有給休暇

祝日は日本の方が多く、有休はイギリスの方が多い(初年度で比較した場合)です。

オフィスワークの場合、日本は祝日にプラスでお盆・正月の長期休みがあるので、有休が取りにくくても結構休みが多かったんだなとこちらに来て気づきました。笑

日本の6月は唯一祝日・長期連休がない月だと思いますが、こちら(イングランド)では祝日が無い月が7ヶ月もあります。有休取らないと地獄です。笑

その代わり、有休は取りやすくていつでも自分の好きな時に取得することができます。

会社によるかと思いますが、うちの会社は最長2週間まで連続で取得可能で、交渉すれば連続3週間まで取得できます。

また、うちの会社は翌年に有休の繰越ができないので、秋くらいになると毎年人事から有休を年末までに消化するようリマインドメールが届きます。

知り合いの会社でも同様に、皆年度内に有休を消化しています。

日本と違って、罪悪感無しでバンバン有休取得できます。

雑談・スマホ使用

私が日本で勤めていた時は、基本雑談とスマホ使用は昼休み以外することができませんでした。

どうしてもスマホを確認したい時は、ひっそりトイレに持って行ったり。笑

こちらでは、普通に勤務中いつでもみんなスマホをいじっているし、雑談もします。

10分くらいスマホでチャットしてたり、かかってきた電話にでたり、30分くらい雑談してても誰も怒りません。

1時間くらいずっとスマホをいじっている同僚や、2時間くらいずっと雑談していた同僚を目撃したこともあります。笑

遅刻

日本で働いていた時に遅刻していた同僚は、遅刻した分給料が控除されていました。

私は日本では電車の遅延以外では遅刻したことがなかったのですが(当たり前。笑)、1回今のイギリスの会社で寝坊して遅刻したことがあります。

めちゃくちゃ焦って謝ったのですが、上司は「全然大丈夫。遅れた分働けばいいよ。」との返事。笑

結果、遅刻した分10分多く働いて退社して、給料も普通に満額支払われていました。笑

心配して損したけど(笑)、フレキシブルでありがたかったです。

仕事量

日本での前職は本当に忙しくて、複数の業務を任されていたのもあり、仕事をしてもしても永遠に終わらずで毎日本当鬱でした。

現在の会社は、「今日できないなら明日やればいいよ」スタイルでプレッシャーもほとんどないのでぶっちゃけ超楽です。笑

日本で働いていた時と比べるとその時の60~70%くらいの労力しか使っていないと思います。笑

それでもちゃんと仕事はこなしているし、処理スピードも他の同僚と比較したら大分速い方だと思っています。

もちろん会社や職種にもよるかと思うのですが、私のように日本でFast-pacedの会社で働いていた方は、イギリスではだいぶリラックスして働けるんじゃないかなと思います。

その他

給料

私は、悲しいことに日本でもそんなに給料を貰っていなかったと思うのですが(笑)、それでも比較すると現在のイギリスの給料の方が日本で稼いでいた時よりも低いです。

ただ、日本では東京で働いており、現在はイギリスの田舎にある会社に勤めているので、日本の地方と比較したら同じくらいかちょっと低いくらいかなと思います。

ただ、給料は低くなりましたが、仕事内容・拘束時間・残業を考えたら、イギリスの職場環境の方が良いかなと思います。

残業やプレッシャーに苦しんでいた頃と比べると、自分の時間が倍以上増え、アフター5を有意義に過ごすことができているので、今の生活の方が幸福度が高いかなと思います。

Company sick pay (有給病気休暇)

Company sick payとは、会社独自の福利厚生で、病欠の際に有給休暇とは別に取得できる休暇です。

有休を使用することなく病欠できるので、素晴らしい制度なのですが、私の会社にはCompany sick payがありません。笑

法律で定められていないので、ある会社と無い会社があります。

ただ、私の周りにCompany sick payが無いことをいうと驚かれるので、イギリスではほとんどの会社では導入されている制度かと思います。

Tam
Tam

私の友人も数人Company sick payが無い会社に勤めたことがあるので、うちの会社同様、導入していない会社も存在するようです。

ただ、無い会社はグレー・ブラックな可能性が高いので、ちょっと注意したほうが良いかと思います。笑

法律で定められているStatutory Sick Pay(SSP)は、要件を満たしていれば、私の会社含めどの会社でも取得対象です。

ただ、4日以上病気の場合にのみ取得が可能です。1日〜2日の風邪の病欠は対象になりません。泣

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イギリスの嫌なところ:サービスを受ける時

イギリスで働くことは日本よりストレスはないのですが、サービスを受ける側:自分がお客さんの時は本当に最悪です。笑

以下私が客の立場で受けた悪いサービスの例です。

  • メールの返事が来ない
  • 電話に出ない
  • 電話を切られる
  • 約束(アポ)をすっぽかされる・納期を守らない
  • 約束(アポ)を当日ギリギリにドタキャン
  • 嘘の情報を案内される(ちゃんと確認せずテキトーに答えるため)
  • 謝らない

他にも挙げたらキリが無いですが、日本ではありえないことばかり起きます。笑

でも色々とクレームを入れるのも労力がいるし、対応するスタッフもかわいそうなので、最近はいちいちイラつかずに広い心を持って生きることにしました。笑

Tam
Tam

もどかしいことはありますが、日本みたいに文句を言ったり言われることが少ないので、こちらの方がヘルシーな生き方なのかなと思います。

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まとめ

以上が私の実体験を元にした「イギリスと日本の働き方・労働環境の違い」についてでした。

細かい環境や待遇は会社により異なるかと思いますが、基本的にイギリスの会社は日本の会社よりもゆるめなところが多いかと思います。

イギリスでの就職を検討中の方はぜひ参考にしてみてください^^

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