4月25日より、エマブリッジウォーターの工場見学が2年ぶりに再開されたので、早速行ってきました!
記憶が薄れる前にレポートしたいと思います。
これから行こうとされている方、行きたいけど中々行けない方への参考になれば幸いです^^
開催日・種類
工場見学は、ストークオントレントにあるエマリッジウォーターの工場で、平日のみ開催されています。
事前にチケットを予約購入する必要があり、以下の3種類が公式ホームページで販売されています。
種類 | 開催日/時間 | 値段 | 内容 |
---|---|---|---|
Factory Tour | 月・火・木・金 午前10時〜 | £5 | 工場見学のみ |
Breakfast Experience Day | 月〜木 10時〜14時30分 | £30 | 朝食+絵付け体験+工場見学 |
Afternoon Tea Experience Day | 月〜金 11時30分〜15時頃 | £40 | 工場見学+絵付け体験+アフタヌーンティー |
時間に余裕がある場合は、Experience Dayが満喫できるのでお勧めです。
他の店舗(バーレイやウェッジウッド等)を同日に回りたい場合には、結構時間がカツカツになってしまうかと思うので、Factory Tourを単体で申し込んだ方がいいかなと思います。
私はエマブリッジウォーターだけ行ければ満足だったので、Afternoon Tea Experience Dayを体験してきました。
工場見学自体は、50分〜1時間くらいで終わりました。
受付
アウトレットショップ(入り口から入ってすぐのショップではなく、中庭を通って奥にある方)の店内のレジ前でガイドさんが溜まっているので(笑)、そこで受付します。
名前を伝え、用紙にサインすると、首から下げるカードがもらえます。
工場見学
時間になるとガイドさんに声をかけられます。
私の場合は11時30分開始予定でしたが、11時30分に先に受付をしていたと思われるグループ4名が出発し、私たちのグループは11時40分に呼ばれました。
ガイドさんは2人で、ツアー参加客は自分含め6人でした。
写真撮影は可能でしたが、従業員のプライバシーを守るため、手元だけ撮影可能(顔を映さないように)とのことでした。
作業中のお化粧していない顔がSNSやネットに晒されたら可哀想だからとのことです。そりゃそうです。
アウトレットショップ内で軽くエマブリッジウォーターの歴史や工場について説明があった後、歩いて工場の入り口に向かいます。
工場入り口入ってすぐの場所です。
こちらでは粘土のブロックを機械に入れて、他の材料と混ぜ、クリーム状にします。
機械がポルカドットで可愛い^^
上記写真にある粘土のカスの塊は、後々の工程で出たカスを再利用するために、こちらに戻ってきています。
次に上記写真のCasting Department(鋳込み部署)に案内されました。
写真の黄色いポンプへから、先ほどの部屋で作られたクリーム状の粘土が出てくるので、こちらで型に流し込みます。写真にある白いボックスが型で、こちらはマグカップの型だそうです。
型に粘土を流し込んだ後、上下にひっくり返しながら動かし、不要な部分を素早く取り除かなければならないそう。力が必要なのか、こちらの職員は全員男性でした。
型の上に置いてあるマグカップが鋳込みが終わったものです。
鋳込みが終わったら、写真のように棚に置き、一晩放置して乾かすそうです。手前の濃い色のものは鋳込みが終わったばかりのもの、奥の白いものたちは前日から放置し既に乾燥が終わったものだそうです。
次に、Jiggering and Jollying Department(ジョリージガー・石膏型電動ロクロ部署)に案内されました。先ほどの型(マグカップ等)では取れないシェイプの食器たちがこの方式で作られるようです。
こちらの凸状の上に粘土をのせ、電動ロクロで成形します。
出来上がったものがこちらです。これはMedium old bowlだったかと思います。こちらも先ほどのマグタイプと同様に一晩乾かします。
一晩乾かした陶器たちは、次に、写真上のFettling Department(表面を綺麗にする部署)に行きます。こちらの部署では、表面のざらつきや凸凹をヤスリのようなもので整え、綺麗な表面にします。
写真がぶれてしまったのですが(泣)、左のマグは表面に棘のようなものがあったりでツルツルでないもの、右はFettling(表面を綺麗にする作業)が終わったものです。
次にFiring、窯で焼きます(素焼き)。奥にある四角いボックスのものが窯です。
次に、Glazing Department(釉薬掛け部署)に案内されました。
棚の下段一番右のマグは1回目の焼成(素焼き)が終わったものです。その後絵付けされ(右から2つ目のマグ)、釉薬掛け(右から3つ目のマグ)、再度釜で焼く(本焼き)と、普段私たちが製品として見ている一番左のマグになります。
イギリスの陶芸リアリティ番組、The Great Pottery Throw Downで、釉薬掛けをすると絵柄が覆われて真っ白になって一時的に消えることを知ったので、実際に見れて面白かったです。
次はDecorating Department(絵付け部署)に案内されました。
案内された順序が工程とは逆の順序でしたが、本来は絵付けの後に釉薬掛けが行われます。
ここにいたスタッフ数が一番多かったです。20~30人ぐらいおり、全員女性でした。
エマブリッジウォーターでは、シーズンものを含むと数え切れないくらいパターン(絵柄)がありますが、このパターンは担当制ではなく、スタッフ全員全部のパターンの絵付けができるように訓練されているらしいです。
ちなみに、EB人気のポルカドット柄は、新人が一番最初に練習するパターンだとか。他のものと違って、スタンプを押す位置が決まっておらず(数だけ決まっているらしい)、ミスをすることが少ないからだそう。
上記の写真も研修中の新人さんの机でした。
比較すると、ポルカドット柄はランダムな配置なのに対し、下のエルダーベリー柄は均等に同じ位置にスタンプが押されています。かなり神経使いそうです。
こちらで絵付が終わった後、先ほどの釉薬掛け部署に戻り、釉薬を掛け、本焼きし完成、という流れになります。
絵付け部署の奥にあるこの棚には、それぞれのパターンのスタンプたちがジップロックにまとめて入っています。当日に振られたパターン分のジップロックをこちらから取り、各自のデスクで作業を行う流れだとのこと。
また、その隣には、スタンプを作っている部署がありました。3人くらいの少人数制でした。
用紙に印刷されたデザインをスポンジに転写し、それからハンダゴテで溶かし、スタンプの形を作るようです。
動画
結構昔の動画ですが、エマブリッジウォーターが公開している製造工程の動画があります。
英語のみでちょっと情報が古いですが、映像として見るだけでも結構楽しいので、ご興味のある方は参考にして見てください。
まとめ
以上がエマブリッジウォーターの工場見学についてのレポートでした。
大好きなブランドの製造工程を間近でみれて感激でした^^
たくさんの人がマニュアルで時間を掛けて作業しているのを目の当たりにし、自分のEBコレクションへの愛が更に深まりました。
EB好きな方には超お勧めしたい工場見学です^^
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