【イギリスで出産】出産後〜退院するまで

妊娠・出産
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イギリスで妊娠したので、NHS(イギリスの国民保健サービス)での妊娠から出産までの記録を残しておきたいと思います。

妊娠38週目に誘発分娩から急遽で緊急帝王切開を行い出産しました。

今回は出産後から退院するまでについてレポートしたいと思います。

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退院するまでの日数

イギリスでは、普通分娩だと出産後6〜24時間の退院、帝王切開だと出産後1〜2日以内に退院するのが普通です。日本よりもかなり早いです。笑

以前NHSの病院で入院を経験し、家が一番だと実感したため早く退院したかったのですが、結果、私は出産後2泊入院し3日目の夜中に退院しました。

Tam
Tam

日本の家族・友達に帝王切開で3日で退院したというとびっくりされましたが、逆にイギリスの友達は3日もいたなんて長かったねという反応でした。笑

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手術室を出てObservationを終えた後

前回の記事の続きですが、手術室を出てObservationを終えた後は個室に連れていかれました。

食事をもらい、その後は授乳とおむつ替えを行いながら夫・赤子と3人で過ごしていました。

しばらくしてから着替えを行うとのことで、看護師さんに手伝ってもらい手術衣から持参した前開きのパジャマへ着替えました。

その後、お祝いの挨拶ということで病院のお偉いさんたちが10人くらい部屋に来ました。疲れていたのであまり何を言われたか覚えていません。笑 

Tam
Tam

とりあえずニコニコしていましたが、疲れているから早く帰ってほしいなと思っていました。笑

更に少ししてから、誘発分娩の件でお世話になったお医者さんがわざわざお見舞いに来てくれました。

このお医者さんのおかげで早く誘発分娩をしなくて良くなった(36週目にしなくて良くなった)し、カオスの中唯一信頼できるお医者さんだったので、会いに来てくれて嬉しかったです。

出産後何も言われていなかったので大丈夫だとは思ったのですが、「そもそもFemurが短い・赤ちゃんが小さいという理由で誘発をしたけど赤ちゃんは大丈夫なんですよね?」と確認してみたところ、「うん、問題ないよ。」とのこと。

信頼できるお医者さんにちゃんと言ってもらえて一安心でした。

Tam
Tam

ただ、きっと全て誤診だったわけで、やっぱり誘発分娩をしなくてもよかったのではないかと思ったりもしました。笑

どちらにしろ赤ちゃんが元気で生まれてきてくれたのでよかったです。

その後車椅子に乗せられ大部屋に移動しました。個室にいた時間は3時間くらいでした。ずっとここで過ごせるかと思っていたので残念。笑

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大部屋に移動してから

大部屋に移動してからは赤ちゃんの面倒(授乳・おむつ替えを3時間に1回)+数時間単位でスタッフが来てObservation(CTG、脈、体温などのチェック)を行うといった感じでした。

出産翌日には「Newborn physical examination」という新生児の身体検査も行われました。

授乳

私は事前にあまり勉強をしていなかったため授乳の知識がほとんどなく、自分のやり方が合っているのわからずめちゃくちゃ不安でした。ちゃんと母乳が出ているかわからなかったりで心配だったので、病院の人にミルクをもらって夫がたまにあげていました。

Tam
Tam

ミルクは少しは病院から提供してもらえるようですが、基本ミルクをあげる場合は自分で用意する必要があるみたいです。

私たちは持参していなく、また、外出する余裕もなかったので、3回くらい病院からミルクをもらってしまいました。汗

私のように勉強不足の方はいないかもしれませんが、こちらのNHSのページでも授乳方法が書いてあるので見ておいても損はないかと思います。

実際に目で見えた方が安心できたこともあり、夫に協力してもらい搾乳してシリンジにColostrum(初乳)を入れてあげたりもしていました。

Tam
Tam

出が悪かったのか、私たちのやり方がいけないのか、搾乳するだけでえらい時間がかかってしまい夫婦共に全く休めませんでした。泣

このままでは不安だったので、母乳だとちゃんと飲めているのかわからず心配だということをMidwifeに伝えると、3時間に一回のおむつ交換の時におしっこがちゃんと出ていれば問題ないと言われました。

また、本来は大部屋に移動したらすぐにBreast feedingのsupportの個人レッスンを組んでもらえるようですが、私の時は手違いですぐに教えてもらえませんでした。結果、翌日にレッスンしてくれることになったのですが、それまではちゃんとできているのか不安でたまらなかったです。

授乳レッスン

担当に病室に来てもらい授乳の様子を見てもらいました。ふにゃふにゃの赤ちゃんの首をガバッと掴み自分の胸に持っていって支え続ける、また最適なアングルもわからずなかなか苦戦しました。

Cradle holdで授乳を行なっていましたが難しいと伝えるとクッションを置いてRugby holdをするといいかもとおすすめされました。

Rugby holdするためのクッション(枕)の置き方をレクチャーされました。
授乳ポジションの英語名

授乳ポジションの英語名はこちらで確認できます。

授乳テクニックを習得するまでは退院できないそうで、また明日様子を見に来ると言われました。

直接見てレクチャーしてもらったおかげで少しコツを掴み、回数を重ねるごとに慣れていきました。翌日(Day3)に来た際にもう一度見てもらい、大丈夫だろうとのことで授乳のサポートは終了しました。

Tam
Tam

生後1週間くらいに夜中に母乳が漏れて目が醒めるまでは、本当にちゃんと飲めているのか不安でたまりませんでした。

精神も不安定で自分は母親失格なんじゃないかと不安になったりもしましたが、病院の方にちゃんとレクチャーしてもらえてよかったです。

おむつ替え

私はFeeding(授乳)を担当していたため、おむつ替えは夫にお願いしていました。

Pampersのサイズ1を持って行って使っていました。

ただ、サイズ1だとうちの子(3000g弱)には少し大きすぎで漏れてしまい、結局後でサイズ0(1-3kg)を買って使っていました。3kg以下の体重の子にはサイズ0の方がいいかと思います。

おむつ替えの方法も動画で見たりMidwifeにやり方を聞きましたが、最初はあまりうまくできなかったです。結果、練習を重ねたりアドバイスをもらってできるようになりましたが、以下のように細かく教えてくれる動画を早く見ていればもっとスムーズにできていたかなと思います。

おむつ交換の手順を知っていきましょう | パンパース
おむつ交換の手順をご紹介します。おむつ交換に必要なものや、よちよち歩きを始めた幼児のおむつ交換について知っていきましょう。

Newborn physical examination

DAY2の朝にスタッフが二人で病室に来て赤ちゃんの身体検査を行いました。検査の詳細についてはこちらのNHSのページで確認できます。

目・心臓・股関節等に異常がないかチェックされます。股関節のチェックのみ赤ちゃんが痛くて泣くかもしれなくてupsettingなのかもしれないので、見たくない場合は目を背けてくださいとのことでした。

検査の結果、うちの子はお尻の上にDimpleがあると言われました。医学用語ではSacral dimple(仙骨部皮膚陥凹)というようです。この穴(Dimple)は貫通していないし特段問題ないとのこと。その他の検査結果については異常なしでした。

Newborn hearing screening

身体検査が終わった後に別のスタッフが来て、今度はNewborn hearing screening(新生児聴力検査)を行いました。耳にイヤホンのようなものを入れて検査していました。

こちらの検査はすぐ終わりました。片耳は問題なし、もう片方は反応が鈍いけど恐らく帝王切開のため耳がまだ詰まっているからだろうとのこと。10日後に再検査をすることになりました。→結果再検査では耳がクリアになっており、問題ありませんでした。

痛み止め(帝王切開)

手術室から出た後のタイミングで、麻酔が切れた後用の痛み止めをMidwifeが夫に渡していました。

Paracetamol(パラセトモール), Ibuprofen(イブプロフェン), Morphine sulfate(モルヒネ硫酸塩水和物)の3種類の薬が処方されました。

薬を飲む間隔も夫に説明していたようで、完全に夫任せで時間を見てもらい服用していました。

モルヒネが強い薬だからか一番効き、モルヒネを飲んだ後は痛みはほぼなかったです。ただ、薬を飲んでる際には寝てる分には問題ないですが、起きあがろうとすると傷口が痛みました。

残った薬は自宅に持って帰って引き続き服用しました。

一人でトイレに行く

出産してから10時間くらい後、Midwifeが病室に来ました。

Midwife
Midwife

これからカテーテルを取るから、トイレにこのbowl(洗面器のようなもの)を持って自分で行って用を足してみてね。尿を出したらこのbowlはトイレに置いたままにしておいてね。

イギリスでは、出産後早く動いた方がすぐ回復できると言われているようです。

起き上がるのが痛かったですがゆっくり起きて、ゆっくり歩きながらトイレに行って用を足してみました。

痛みもなく問題なく尿を出すことができましたが、人によってはなかなか出ずに苦労することがあるようです。

部屋に戻った後Midwifeに伝え、Midwifeが尿を確認。恐らく量を確認したのかと思いますが、問題ないとのこと。

その後は自分でトイレに行き、散歩にも適宜行くように言われました。

痛みは歩行時よりも起き上がる際が辛かったです。

シャワー

シャワーは特にいつ入っていいよと言われなかったのですが、あまりに疲れていてシャワーを浴びることに時間を割くならば寝たいと思っていました。笑

シャワー室も見たかぎり綺麗ではなかったので入りたくなくて持参したWipeで凌いでいたのですが、出産後2日目にして流石に気持ち悪くなりシャワーを浴びる決意をしました。

シャワー室

日本のように土足の区別もないので、靴を脱いで置けるようなとこやバスマットなんかもないし、何より見た目が入るのを躊躇うほど綺麗じゃありません。笑 

Tam
Tam

私は裸足になるのも嫌だったので、スリッパ代わりに履いていたサンダルのまま入りました。笑

帝王切開の傷口にはウォータープルーフの大きい絆創膏のようなものが貼られているので、シャワーを浴びても痛くなかったです。

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退院

退院するまで

退院するまでの3日間、毎朝「今日退院できると思うよ。」と言われ続け何も音沙汰がない状態が続いて結構なストレスでした。笑

ずっと夫も一緒にいてくれたのですが(ありがたい)、夫も椅子だと寝にくいので狭いベッドで二人で寝ていましたが、仕方ないですが他の赤ちゃんの鳴き声もあったりで全然寝れず。笑

左奥にあるような椅子で付き添い者は寝る形になります。リクライニングじゃないので結構しんどかったみたいです。

へとへとだしとりあえず早く家に帰りたくてたまらなかったので、3日でさえすごく長く感じました。

結果、退院まで時間がかかった理由は、血液検査がPassできなかったからとのことでした。帝王切開で出産したので、自宅に帰ってからもinjectionを打つためにblood clotができたら大変だからとのことで、血液検査で数値が大丈夫になるまでは抗生物質で入院しながら様子を見ていたといった感じでした。

3日目の昼過ぎくらいに血液検査がPassして自宅に帰れるとのことで夫婦共々ハッピーだったのですが、いつになっても担当スタッフが来ず。いつの間にか夕食の時間になり、やっとスタッフが薬の説明に来たと思ったら退院手続きをするのは別のスタッフのようで引き続き待機。

結局担当スタッフが来たのは23時。諸々説明を受けた後病院から出れたのは23.30でした。笑 日本ならありえない退院時間だと思います。笑

薬(帝王切開)の説明

薬はシリンジと抗生物質を渡されました。

シリンジ(Inhixa)はblood clotの予防のため(帝王切開はリスク高いとのこと)とのことでしたが、抗生物質(Co-amoxiclav)はなんでだか忘れました。笑 多分血液検査の何かの数値が高かったためだからだと思います。(適当。笑)

シリンジの打ち方を教えてもらい、実際にMidwifeに私のお腹に刺してもらい実演してもらいました。

お臍から1-2センチのとこに針を直角に刺した後にシリンジを押して液を注入、毎回打つ場所は変えるとのこと。

痛みは少しチクっとするくらいですが、痛みが来るとわかってて自分で針を刺す行為がとても怖くてなかなか勇気がいりました。笑 10本入っていたので、帰宅後も毎日1回、10日目まで続けました。

退院手続き

NHSでの出産なので入院費は無料で精算もないので、退院時はMidwifeより説明を受けるのみです。

Tam
Tam

だから23時なんて非常識な時間に退院できたのだと思います。笑 遅かったですが早く帰りたかったので翌日に持ち越しにならなくてよかったです。笑

説明されたことを覚えてる限りですが、以下に箇条書きで書いておきます。

  • 臍の緒が自然に取れるまでは赤ちゃんの沐浴禁止。
  • 臍の緒は拭いて清潔を保つこと。臭ったり見た目が変ならば感染の可能性あり、病院へ連絡する。
  • 出生登録を行う。Councilのホームページからアポイントを予約し出生証明書を取得する流れになる。
  • Sticky eye(うちの子は帝王切開のせいか片目が開けづらそうでくっつき気味だった)は授乳していれば自然に無くなる。→結果なくなりました。
  • 帝王切開の傷口の絆創膏は7日目に取る。自分で取るのが怖ければ連絡すればBirth centreで取ってくれる。
  • Bleeding(悪露)は6週間くらい出るのは普通。心配だったらTriageに連絡する。
  • 今後は制限はあるがお酒も飲んでOK。※詳細はこちらから確認できます。
  • Pelvic floor muscle(骨盤底筋)をやる。Squeezy appがおすすめ。
  • Smear test(子宮頸がん検診)は出産後12週以降にできる。
  • 赤ちゃんの体温(暑すぎないか・寒すぎないか)はNape of neck/front of chest (うなじ・胸)を触ってチェック。
  • 6〜8週間後にGPに連絡して健診(母・子)を予約する。
  • 明日、自宅にHealth Visitorが訪問に来る。(赤ちゃんや家の環境のチェック。)

これまで利用していたBadger notesのアプリ(イギリスの妊娠中の母子手帳のようなもの)にプラスして、Red bookという出生児の情報等が記載されている紙媒体の母子手帳も渡されました。健診や予防接種の際には必ずこちらを持参するようにとのこと。

Badger notesは妊娠中と出産時の情報、産後の体重測定などでは使用されましたが、今後は基本的にRed bookを利用することになるようです。

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まとめ

以上がイギリスで出産してから退院するまでの流れでした。

慣れない環境での出産(5〜6年住んでいますが慣れません。笑)、初めての育児やらでと色々と大変でしたが、無事に退院できて一安心でした。

次回は出産後のHealth Visitorの訪問、帝王切開の術後の経過、6〜8週の健診について書きたいと思います。

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