イギリスで妊娠したので、NHS(イギリスの国民保健サービス)での妊娠から出産までの記録を残しておきたいと思います。
今日は、妊娠36週目に参加したNHSのAntenatal class(両親学級)ついて書きたいと思います。
Antenatal class(両親学級)の予約
私の場合はですが、妊娠24週目の定期健診の際にMidwifeにAntenatal Classへの参加希望を確認されました。
月1(2回/2週)で開催されているようですが、妊娠31〜32週目の分は予約が埋まっているとのことで妊娠35〜36週目になる月のクラスを予約してもらいました。
NHS主催なので参加費ももちろん無料です。
担当講師のMidwifeがコロナになり35週目のクラスが当日キャンセルになり、代わりに36週目〜37週目に開催されました。
後で記事にする予定ですが、病院に色々と引っ掻き回され37週目のクラスには参加できなかったので、36週目に参加したものだけレポートしたいと思います。
Antenatal class(両親学級)の内容
私のエリアでは2週に分けて2時間コースが2回開催されていました。どちらも夜18時からの開催でした。
1回目はLabour(分娩)について、2回目はFeeding(授乳・ミルク)・Skin to skin(赤ちゃんとの肌と肌のふれ合い)についてでした。
講師はMidwifeです。
Antenatal class(両親学級)当日
当日は私たち夫婦を含めて15人参加しており、カップルが7組ほどで1人だけパートナーなしで参加している方がいました。
37週の妊婦さんが1人いましたが、30〜34週の方が多かったです。
ディスカッションが嫌いなのでディスカッション形式のクラスだったらどうしようとビビっておりましたが(笑)、基本Midwifeの話を聞いて、何か質問があれば質問するというフォーマットでした。
1回目のクラスでカバーされた内容はざっくりとこんな感じでした。
- Labour(分娩)の種類:Spontaneous labour(自然分娩), induction of labour(誘発分娩), caesarean(帝王切開)
- Caesarean(帝王切開):計画していない帝王切開をemergency caesarean(緊急帝王切開)と呼ぶ。local spinal anaesthetic(脊髄(椎)麻酔)で行われる。夫も立ち会い可能。手術自体は20分とすぐに終わる。
- Oxytocin(オキシトシン):ラブホルモン。子宮を収縮する(=陣痛を促進する)ホルモン。お風呂に入ってリラックスしたり、ハグやセックスなどで分泌される。(リラックスできない環境にいるとアドレナリンが分泌され逆の効果(=子宮が収縮しない)があるそう。)
- Contractions(陣痛):10 分間に3~4回の頻度の陣痛があったら病院に連絡。(=で入院・出産という流れになる。)
- Pain relief(痛み止め)の種類について
- 通常は当日/翌日退院だが、epidural(無痛分娩)の場合は退院まで時間がかかることが多い。(無事に回復した事を確認してから退院になるため)
- Tearing(会陰裂傷)はよくあること(特に初産の場合)。 Perineal massage(会陰マッサージ)を行うとベター。
- Birthing placenta(胎盤の娩出):1時間くらい時間がかかることがある。オキシトシンの注射をして娩出を早めることも可能。胎盤が欲しい場合は事前に計画が必要。
- Vacuum (吸引分娩):赤ちゃんのポジションに問題はないが急いで出産させる必要がある場合に行われる。
- Episiotomy(会陰切開術): 赤ちゃんが出てくるスペースが小さい場合に行われる事がある。縫合は簡単でMidwifeが処置可能。肛門やクリトリスに裂傷が及んだ場合はお医者さんによる処置になる。
Birth Centreでの出産を希望している妊婦さんが何名かいたのですが、Birth Centreでは夫と一緒に寝れるダブルベッドがあったり出前を注文できたりできるようです。
私は誘発分娩で病院での出産なのでBirth Centreは選択できなかったのですが、講師が「出産後に食べるドミノピザは最高よ。」とまさかのピザをおすすめしていてさすがイギリスだなとびっくりしました。笑
そして、クラス終了後に講師に、次回のクラスが誘発分娩当日なので参加できない可能性があることを伝えると授乳について書かれたパンフレットをくれました。こちらのパンフレットは出産時のカオスで無くしてしまい写真がないのですが、写真付きでわかりやすくてとても重宝したので、私のようにクラスに参加できない方はMidwifeに聞いてみられることをお勧めします。
NCTのAntenatal class
イギリスではチャリティー団体NCT(National Childbirth Trust)が開いているAntenatal courseが人気です。(有料)
エリアによって値段が違うかもしれないのですが、私の最寄りでは£270/17時間(2人分)で開催されています。
夫は高いしNHSので十分だよと言うので私たちは参加しませんでしたが、妊娠中の義理の妹や周りのお母さんたちは参加している人が多かったです。
オンラインのコースもあるようですが、コースそのものよりも他のカップルに出会える機会の場として利用する方が多いようです。
よく考えてみたら1人あたり1時間8ポンドでそこまで割高じゃなかったので、参加してみても良かったかなと今更思います。
なので、同じ月齢の赤ちゃんの両親の友達を作りたい方にはぴったりかと思います。
内容は参加していないのでわかりませんが、私自身参加せずに初めての育児ですがどうにかなっているので、友達作り目当てではない方は私同様NHSのクラスだけで十分だと思います。
NCTのコースはこちらから申し込みできます。
まとめ
以上がNHSのAntenatal class(両親学級)についてでした。
次回は誘発分娩当日のことについて書きたいと思います。
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